モーニングアフターピルについて

モーニングアフターピル、必ず頭に入れておくこと

2018年05月11日 15時29分

モーニングアフターピルについて、知っておくべきことをまとめました。
 
時間は大切です。早ければ早いほど効果あり
モーニングアフターピルは、セックスから72時間以内に服用します。避妊が成功する確率は100%ではありませんが、それでも妊娠を防ぐことができます。モーニングアフターピルは医師に処方してもらう必要があります。必ず医師の指示通りに服用します。モーニングアフターピルは、排卵を抑制し、また着床しにくい環境を作ります。排卵が行われなければ、妊娠することもありません。
 
あくまでも緊急の手段です
モーニングアフターピルは、避妊のトラブルを解決する、あくまでも緊急の手段です。定期的な避妊には使えません。もちろん、それには理由があります。
 
1つめに、モーニングアフターピルは通常の避妊薬としては有効ではありません。モーニングアフターピルの避妊成功率は高いのですが、本来、避妊はもっと高いレベルで行われるべきです。低用量ピルを用いた計画的、定期的な服用方法であれば、避妊の確率はほぼ100%です。
 
2つめに、モーニングアフターピルには高いレベルでホルモンが含まれているため、吐き気、頭痛、不規則な出血などの副作用を引き起こす可能性があります。副作用はホルモンバランスが崩れることにより発生します。
 
3つめに、値段が高いことが挙げられます。通常の低用量ピルを用いた避妊であれば、1ヶ月で3000円程度です。
 
モーニングアフターピルでは性感染症の予防はできない
これは通常の低用量ピルによる避妊にも言えることですが、ピルで避妊はできても、性感染症の予防にはなりません。性感染症を予防するにはコンドームの使用が不可欠です。モーニングアフターピルは、計画外の妊娠を防ぐための緊急策に過ぎません。もしも避妊や感染症のリスクについて、ほとんど意識をせずにセックスを続けてきたのであれば、今すぐ医師に相談することをおすすめします。
 
モーニングアフターピルは生理のサイクルに影響します
モーニングアフターピルに含まれるホルモンは、生理のサイクルに影響を与えます。通常よりも早まったり、重くなったりということになるかもしれません。また、このサイクルの乱れは、多少、後を引くかもしれません。なお、生理が遅れる場合は妊娠の可能性がありますので、速やかに医師に相談してください。モーニングアフターピルは100%の避妊法ではないことを忘れないでください。
 
避妊と同時に性感染症の心配もしてください
いつものパートナーとのセックスで避妊に失敗したというのであれば、それほど心配することはないかもしれません。しかし、もし行きずりのセックスや、不幸にもレイプなどの犯罪に巻き込まれてしまった場合、避妊へ向けての行動も大切ですが、性感染症対策も同時に進める必要があります。
 
コンドームをつけていない場合、必ず性感染症の検査を受けることが大切です。このような際に我々の頼りになるのは、やはり医師です。医師は適切な「次の一手」についてアドバイスをしてくれます。